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進行中: Testamenti Novi (1564)

挿絵入りの小型新約聖書。繰り返しを含め、90以上の挿絵が収録されています。リヨンの印刷者セバスチャン・グリフィウス(1493-1556)が1537年に最初に出版した版には、挿絵は「使徒行伝」と「黙示録」の部分のみに収録されていましたが、以後の版より大幅に挿絵が増やされ、1539年・1540年・1541年・1542年と版を重ねました。1539年の本エディションは、多数の挿絵を収録した最初の版になります。本書は1542年に出版され、グリフィウスの死後も後継者により続けられた印刷所で刊行された1564版です。タイトル・ページにグリフィウスを描いたプリンターズ・マークが入っています。グリフィウスは、ヨーロッパの多くの地域の学校教科書を手掛ける大手出版業者であると同時に、ラブレーら人文主義者たちの著作を多く出版しました。
イエスが起こした奇跡やたとえ話、またエルサレム入城、磔刑、復活などの場面を描いた挿絵が多数収録されています(繰り返しを含む)。グリフィウスは1641年には八折版の旧約・新約聖書を刊行していますが、本小型版には、八折版にはない挿絵が2枚含まれています。マタイによる福音書の第11章部分にあたる第17葉(折丁C1)が欠けていますが、挿絵は全て揃っています。

イエスの奇跡、病人をいやす場面(p. 29)

 
エルサレムに迎えられる場面(p. 76)

イエスの磔刑(p. 110)

イエスの復活(p. 114)

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講演とイベント

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、 対面での講演会やイベントを開催することが難しくなりましたが、このプロジェクトでは稀覯本のデジタル化以外の試みへと活動を広げることになりました。2020年より引き続き2021年も、  Speaking of Shakespeare と題してオンライン上で連続の対話をおこない、公開していきます。(映像の CC をクリックすることで英語字幕を表示することができます。 2022 年 6 月におこなった、ハーバード大学の Stephen Greenblatt に彼の著書 The Rise and Fall of Adam and Eve と私たちの使命である宗教的なテーマについての対話: トークの全編はこちらから:  Speaking of Shakespeare ノースカロライナ州立大学の John Wall と初期近世ロンドンのセント ポール大聖堂をデジタルで再現した Virtual St Paul's Cathedral Project についての対話:   エピソードの全編はこちらから:  Speaking of Shakespeare 2022年10月におこなった、オハイオ州立大学の Christopher Highley 。こちらは、 初期近代ロンドンの地図をデジタル化されたものについての短いク リップ: エピソードの全編はこちらから:  Speaking of Shakespeare 2022年3月におこなった、フォルジャー・シェイクスピア図書館のPeggy O'Brien 氏との対話 2021年7月におこなった、バーミンガム大学シェイクスピア研究所のTiffany Stern 氏との対話 2021年4月におこなった、フォルジャー・シェイクスピア図書館の協力により進められているプロジェクト  Lost Plays Database の編者の1人、David McInnis 氏との対話 2021年5月におこなった、 Digital Renaissance Editions など多くのプロジェクトに関わっているBrett Greatley-Hirsc...

次のステップ

16世紀の書物のデジタル化も進行しており、多くのイラストを含む小さい新約聖書などもあります。 Novum Testamentum (1539) それらの中で1番最初の版は Novum Testamentum と呼ばれるもので、パリでFranciscus Gryphiusによって1539年に印刷されました。新約聖書のテーマや内容を表した多くのイラストが含まれています。 Testamenti Novi (1564) 2番目の小さな書物はTestamenti Noviであり、時期にデジタル化する予定です。こちらはシェイクスピアが生まれた年である1564年に、LyonでSebastian Gryphiusによって印刷されました。こちらも新約聖書に基づいた多くのイラストが掲載されています。 その両者とも、載っているイラストはとても細かく描写されており、肉眼で見ることは困難です。それらをスキャンし高精度な画像にデジタル化することで、読者はイラストをよく見ることができ、16世紀当時の印刷物の美しさを知ることができるでしょう。

学院所蔵の揺籃期本 Biblia Latina (1478)

AGUデジタルアクセスチームは、青山学院が所有している15世紀の聖書、 Bible Hieronymi  ( Biblia Latina ) をデジタル化しました。 フォルジャー・シェイクスピア図書館 (Folger Shakespeare Library) のプラットフォームMiranda の改良の後、フォルジャー図書館の協力により Bible Hieronymi  ( Biblia Latina ) の全ページを閲覧 、ダウンロードすることができるようになる予定です。現在はMirandaのビューワーで、冒頭のイメージを閲覧することができます。 この聖書はヒエロニムスのラテン語聖書のうちでも初期の版で、この本を含めた現存する所蔵の一覧は大英図書館の インキュナブラ・ショート・タイトル・カタログ で見ることができます 。 以下に、『青山学院資料センターだより』( Aoyama Gakuin Archives Letter )に掲載された、元本学英米文学科 武内信一教授による解説を掲載します。 グーテンベルクが活字印刷術を実用化してから本格的な活字印刷本の時代を迎える1500年までを一般に揺籃期本( Incunabula) の時代と呼び、写本中心の時代から活字印刷本の時代に移り変わる過渡期の時代を意味する。わずか50年ほどの期間におよそ4万タイトル(1200万冊)が出版されたが、その多くは消失し、現存しても断片として存在するのみである。最も有名な『グーテンベルクの聖書』でさえ、現存するのは不完全本を含めても49冊にとどまると言われている。また、その数に希少に加えて、揺籃期本は中世の(装飾)写本から近代期の活字印刷に移行する様子を物語る書物史の歴史資料としても極めて価値の高いものである。青山学院所蔵の Biblia Latina   『ラテン聖書』(1478)もそのような揺籃期の一冊である。その購入の経緯は『青山学報』(第62号)に詳しいので省略するが、 Ludovici Hain  の Repertorium Bibliographicum   『書目索引』( *3070 , 1826)によれば、1478年にベニスで印刷されたものである。二つ折り判 (Folio) にダブルコラ...